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第3回: 認知症高齢者を支える家族のケア
認知症の症状は前回お話させていただいたように、認知症の種類により現れ方も様々です。
自分で歩ける・ご飯が食べれるなど、自立度が高いほど身に危険を伴うことも高いです。
2020年に10年間、献身的に認知症の母親を介護していた息子が母親を殺害した事件がありました。息子の供述より「オムツ交換のとき泣き叫ぶ母親の声を聞きたくなかった」とありましたが、家族介護の孤独を感じ胸が痛くなりました。毎日、オムツ交換の時間・食事の時間を細かくノートに記載していたそうです。何故、このようなことになったのか。息子は「泣き声が近所に迷惑になる」と述べていました。他に支援を要することなく、一人で介護を続けてきた背景はきっと、想像を絶するものだと思います。
他にも、認知症高齢者への虐待問題は増える一方です。実際、認知症高齢者の介護をされている家族からお話を聞くと「理性を失いそうになるときがある」とおっしゃっていました。介護される方も、家族の思いを察し色々考えています。
では、認知症高齢者の家族を支えるにはどうすればいいのか?
○レスパイトケア
介護負担を軽減するために休息をとる。そのためには、デイサービス・ショートステイ・在宅サービスの利用を勧め、介護者自身の負担を減らす。
○仕事とプライベートの比重がどちらかに偏らないようにする
仕事ばかりに偏ると「十分な介護ができていない」と自己を責め、仕事のパフォーマンスもさがりその歪みから、介護どころでなくなる。「自分がやらねばならない」と介護ばかりに力が入ると疲弊し、収入が減ると経済的負担も大きくなり本末転倒となる。
○介護肯定感を高める関わり
身内、友人が介護をしている方に「よく頑張っているね」と声かけをすること。話を徹底的に聞くこと。
○社会資源の情報の提供など
文字に書き表すと「当たり前のことだね」と思うかもしれませんが、これが本当に難しいからこそ、様々な問題が起きています。
「もう十分に頑張っている。たまには自分のためにも時間をつかってほしい。お洒落もしてほしい。一瞬でも介護を忘れてとことん休んでほしい。美味しい物でも食べにいって気分転換してほしい。」と伝えたいです。身内や友人に介護をされている方がいましたら、是非、そうお伝えいただきたいです。お互いが生きやすい方法を考えていくことが大切だと思います。介護されている方は心細いです。
「貴方は一人じゃない。一人で何もかもしなくていい。頼っていい」と…。
次回は「認知症を防ごう!!」について投稿させていただきます。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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